機奇械怪@BLOG

フリーライター・石井誠のブログです

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅵ 誕生 赤い彗星』公開!

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機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のOVA第6作目となる『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅵ 誕生 赤い彗星 』が、5月5日より全国35館にて4週間限定で上映がスタートしました。

今回も、これまでと同様に公開劇場とバンダイビジュアルクラブにて限定発売される「Blu-ray collector's Edition」(初回限定生産)、Blu-ray(通常版)、DVD(通常版)に封入される特典関係の構成と執筆、そして音声特典であるオーディオコメンタリーの司会進行を担当させていただきました。

p-bandai.jp

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オーディオコメンタリーのAパートは、総監督の安彦良和さん、音響監督の藤野貞義さんに加え、セイラ役の潘めぐみさん、キシリア役の渡辺明乃さん、フラウ役の福圓美里さん、ハロ役の新井里美さんという女性キャストが参加。女性視点から『THE ORIGIN』という作品をどう楽しんでもらっているのかをメインに語っていただきました。

オーディコメンタリーのBパートでは、ドズル役の三宅健太さん、ランバ・ラル役の喜山茂雄さん、ガイア役の一条和也さん、オルテガ役の松田健一郎さん、マッシュ役の土屋トシヒデさん、プロデューサーの谷口理さんの6人が参加。ランバ・ラルは本編には登場していませんが、喜山さんも特別参戦しております。こちらは、第4話以降お馴染みとなったメンツで、ガンダム好きのキャスト陣によるなかなか濃いめのトークを展開しておりまして、Aパートとはまた違った角度で楽しんでいただけるかと思います。

 

すでに発表されているとおり、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のアニメプロジェクトはこの第6話をもって完結します。僕自身は、オフィシャルサイトでの安彦さんによるコメントのまとめを担当したのを皮切りに、「関係者リレーインタビュー」などを含め、2014年から約5年にわたってテキスト関連で多数のお仕事に関わらせていただきました。

オーディオコメンタリーや東京国際映画祭での司会、『THE ORIGIN展』の展示パネル制作など、これまで手掛けたことがない仕事をいくつも経験させていただきました。また、継続したテキスト作成の参考という形で、制作会議に参加させてもらったり、作画スタジオ、CGスタジオの様子を見せてもらうなど、これまで外側からしか見ることができなかったアニメの現場をちょっと踏み込んで味わうことで、自分が外側から関わっているアニメ制作に関しては、より深い理解をすることができました。

また、子供の頃から憧れていた安彦良和さんには何度となく『THE ORIGIN』という作品に関するインタビューをさせていただき、25年ぶりのアニメに関わる姿を間近で見せていただけたことは、ある意味信じられない体験でしたし、これほど運に恵まれたと思うこともありませんでした。そして、そこから派生する形で『クラッシャージョウ』をはじめとする安彦さんの関わる他の案件でもお仕事ができたりと、『THE ORIGIN』に関わったことによって、自分的には確実に大きいステップを登らせていただいた作品になりました。

まだ『THE ORIGIN』のアニメに関連する仕事は、今後派生する案件も含めていくつか残っているのですが、やはり最終巻となる第6話のソフトの発売は、大きな区切りにもなったので、終わってしまうことに関しては、寂しさも大きいです。

そして、あくまで個人的には、やはり続きである『THE ORIGIN』の一年戦争本編にあたる部分も、これまで描かれた過去編と同様の形で見たい……という思いが強くあります。安彦さん自身の手で、漫画からアニメという形で内容を精査して語り直された要素は、その後の物語をアニメ化した際には必ず影響として現れるはずですし、その新たな解釈が伴った一年戦争本編部分は、完結している漫画とは異なる、別の意味で魅力的なものになるのではないかと思っています。

第6話の盛り上がり次第では、その後に繋がるかもしれない。他の作品に比べて、濃く関わらせてもらったからこそ、その希望は捨てたくありません。ですから、続きを見たいと思っているファンのみなさんは、ぜひ劇場に足を運んでいただき、ソフトを手にとって貰えればと思います。また、僕自身も、残された『THE ORIGIN』関連の仕事には力を注いで、少しでもその実現に手を貸せればとも思っております。

というわけで、みなさん『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅵ 誕生 赤い彗星 』の応援をよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

春の備忘録

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ありがたいことに、去年の夏くらいからずーーーっと忙しい状況が続いておりまして、その結果ほとんどちゃんと旅行に行くような休みがとれなかったんですが、なんとかちょっとだけ隙を見つけて鎌倉に小旅行に行ってきました。
狙ったわけではないんですが、桜が散り始めるいいタイミングで、桜に彩られた鎌倉を数年ぶりに堪能してきました。

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鎌倉大仏はもちろん、鶴ヶ丘八幡宮は境内の池に桜が散って水面が桜色に染まっている感じとかなかなか見応えがありました。

初めて新江ノ島水族館にも行ったんですが、ここには「機械遺産」に認定された有人深海調査船「しんかい2000」の実物が展示されていました。

深海という場所を調査するという部分にのみ特化した機械は、その機能を感じさせる美しさがあって、水族館に行ったのに機械の最も感動するという状況にw 深海ってことで、イメージ優先で暗い場所に飾られているんですが、個人的にはもっと全体が綺麗に、明るく観れる場所で全体をじっくり観たかったな〜と思いました。

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魚に関してはやはるフウセンウオが滅茶苦茶可愛かったです。あのマンガみたいなちょっと間抜けな顔、なぜかみんな同じ方向を向いて並ぶ姿、そして一生懸命ヒレを動かして泳ぐすがは、観てて飽きないw 

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というわけで、1泊2日だったんですが、なかなか充実した休みを堪能できました。

 

 

 

 

というわけで、ここからは、メインとである今月のお仕事備忘録です。

 

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3月は大洗で開催される「海楽フェスタ」に合わせる形で、ガルパン関係の本はまたまた2冊参加しております。

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●月刊戦車道 号外第1号(バンダイビジュアル

テレビシリーズ、劇場版に合わせてリリースされてきた『月刊戦車道』ですが、『ガルパン最終章』のスタートに合わせて、『月刊戦車道号外』という形でスタートすることになりました。

こちらでは、新作紹介からインタビュー、大洗での取材も含めて全体の7割くらいを担当させてもらっています。西住みほ役の渕上舞さんのガルパン5周年を振り返るインタビューも掲載していますので、ぜひ手に取っていただければと。(通販での販売は終了していますが、大洗ではまだ手に入ると思います)

 

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●大洗フィーベルNEU 大洗ガルパントラベルガイド3(廣済堂出版

ガルパンをメインで楽しむ大洗トラベルガイドの最新情報版です。こちらでは、「大洗町ガルパン」、「大洗を楽しもう」という、わりと大洗の町に寄った部分を担当しております。出身である水戸市の隣町のいろいろな見所を書く……という、アニメの仕事というよりは完全に観光案内的な内容で、これはこれで、かつて一般誌のお仕事をしていた頃を思い出す感じで楽しかったです。

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●「少女終末旅行」DVD&Blu-ray 第3巻

DVDとBlu-rayのブックレットの構成と執筆を担当してきた、『少女終末旅行』の最終巻です。ブックレットには、主演の水瀬いのりさんと久保ユリカさんの作品を終えた思いを語ってもらったインタビューも担当させていただきました。

原作者のつくみずさん書き下ろしのエピソードも必見です。

 

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ハイパーホビーVol.08(徳間書店

レギュラーで参加しているハイパーホビーの最新号。こちらでは『パシフィック・リム:アップライジング』、『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』の特撮ファンも注目の劇場映画の紹介を担当しました。

そして、ずっとお付き合いさせていただいているメガハウス海洋堂コトブキヤガンプラ関係といったホビー案件、さらにガンダムシリーズの新作紹介と盛り沢山でやらせていただいております。

 

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キネマ旬報4月上旬号(キネマ旬報社

こちらでも『パシフィック・リム:アップライジング』の小特集に合わせた原稿を担当。メカデザイナー明貴美加さんに試写を観ていただき、感想をインタビューさせてもらいました。明貴さんが『パシフィック・リム』や『トランスフォーマー』といった海外ロボ作品が好きなのを知っていたので映画を楽しんでいただきつつ、メカデザイナーの視点からのパシリムの面白さも語ってもらっているのでそのあたりを楽しんでいただければと思います。

 

●MG ディープストライカー開発ドキュメント

http://bandai-hobby.net/site/MG/

●MGガンダムF91Ver.2.0&RE/100ビギナ・ギナ開発ドキュメント

http://bandai-hobby.net/site/MG/f91.html

バンダイホビー事業部のサイトにて、各アイテムの詳細を紹介しています。

 

 

THE REFLECTION、少女終末旅行、ガンプラなど2月前後のお仕事

早いっすね〜。2月中に更新しようとおもっていたら、もう3月になっちゃいました。

というわけで、今回も備忘録的に1月〜2月にかけてのお仕事を紹介できればと思っております。

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THE REFLECTION  WAVE ONE Blu-ray BOX』(バンダイビジュアル

スタン・リー×長濱博史監督によるヒーローアニメのBlu-ray BOX収録のブックレットにて、長濱監督のロングインタビュー&各話コメント、音楽ディレクターの野崎圭一さん、音響監督のたなかかずやさんのインタビューなどの原稿を担当させていただきました。

以前関わらせていただいた『スタン・リーとの仕事』(洋泉社映画秘宝セレクション)と合わせて読んでいただけると楽しめる構成にもしていますので、アメコミファン&スタン・リーファン、そして長濱監督作品のファンのみなさんに楽しんでいただければと思っております。

 

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少女終末旅行 Blu-ray&DVD(KADOKAWA メディアファクトリー

つくみず原作のアニメ『少女終末旅行』のBlu-ray&DVD封入のブックレットの構成と執筆を担当しています。こちらはあまり凝ったことをせず、オーソドックスな作りでやらせていただきました。現在、第1巻、第2巻が発売中。3月28日には第3巻が発売となります。第3巻にはつくみずさん書き下ろしのエピソードも収録されますので、ファンの方はぜひ手に取っていただければと。

 

『MG ディープストライカー開発ドキュメント』&『MG ガンダムF91 Ver.2.0 & RE/100ビギナ・ギナ開発ドキュメント』(バンダイ

バンダイホビー事業部さんから3月に発売となるMGディープストライカー、そして5月と6月の連続発売となるMGガンダム F91 Ver.2.0とRE/100ビギナ・ギナの開発陣のこだわりを紹介する記事ページの構成と執筆、一部写真撮影を担当しています。

ガンプラの最新アイテムはどこにこだわって開発が行われているのかを知れば、アイテムの魅力がグッと増すはずなのでこちらもチェックしてみてください。

 

MG ディープストライカー開発ドキュメント

http://bandai-hobby.net/site/MG/

MG ガンダムF91 Ver.2.0 & RE/100ビギナ・ギナ開発ドキュメント

http://bandai-hobby.net/site/MG/f91.html

 

というわけで、今回はちょっとコンパクトのお届けしました!

 

 

 

年始の挨拶 2017年12月〜1月お仕事告知

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

昨年は年始早々に3週間入院&5月に治療の一貫で10日ほど入院……と健康面ではあんまり良く無い感じで動いていましたが、仕事に関しては入院の影響もほぼなく、かなり恵まれた形で進められることができました。

ということで、ついに公開になった『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』に合わせて、11月に続いて12月もたくさんお仕事をさせていただいたので追加告知させていただきます。

 

●『CONTINUE SPECIAL』(太田出版

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12月7日に発売された『CONTINUE SPECIAL』(太田出版)の『ガールズ&パンツァー』巻頭特集では、各話&劇場版のレビューとBD特典OVAの解説記事を担当しました。

実は、ガルパンの各話の詳細について個人的な感想を書く機会というのはほとんどなかったので、短いながらも個人的に気になったことを書けたのは嬉しかったです。

また、縁があるようで実は発行当時に本誌の方に参加できなかったCONTINUEの復刊時に原稿を書かせて貰えたのもわりと嬉しかったりしています。

 

●『Febri Vol.46』(一迅社

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12月26日発売の『Febri Vol.46』(一迅社)の巻頭特集『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』ではフランス戦車の紹介、そしてホビーRECOMMENDではプラッツから発売された「1/35イメージスケールフィギュア」の紹介を担当しています。

 

ホビージャパン2月号

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12月25日発売のホビージャパン2月号では、第2特集『最終章第1話公開記念 ガールズ&パンツァー』の序文的なポジションになる「ガルパン戦車プラモ5年の歴史」の原稿を書かせてもらいました。

 

というわけで、前回紹介した『不肖・秋山優花里の戦車映画講座』(廣済堂出版)、『月刊戦車道別冊 ガルパンマニアックス』(バンダイビジュアル)、『DVD&ブルーレイでーた 12月号』(KADOKAWA)と合わせると、単行本2冊と4媒体にガルパン関係の原稿を書かせてもらったことになります。

そして、何が凄いってこれだけ原稿を書いても全然内容が被ってないという(笑)。いや、本当にガルパンってレンジが広いですな〜。

そして、最終章第1話関連はまだちょっとだけお仕事があったりするのでした。

 

●『牙狼〈GARO〉神ノ牙-KAMINOKIBA-』劇場用パンフレット

そして、もう1件告知。1月6日から新宿バルト9をはじめ全国ロードショーとなる劇場用作品『牙狼〈GARO〉神ノ牙-KAMINOKIBA-』の劇場用パンフレットの構成と執筆を担当しました。雨宮慶太監督、アクション監督の横山誠さん、主演の栗山航さんへの単独インタビュー、栗山航さん、井上正大さん、池田純矢さん、青木玄徳さん、南里美希さんら主要キャスト5名の座談会などが掲載されています。(パンフレットの表紙は一見真っ黒に見えるけど、実はちょっとした情報が入っている特殊印刷になっているので、代わりにメインビジュアルを貼っておきます)

牙狼〈GARO〉』は10年前のシリーズ第1作から、なぜか縁があって飛び飛びで仕事をさせてもらっていて、今回も不思議な縁でパンフレット制作をやらせてもらうことになりました。

劇場に行かれた方は、ぜひ手に取ってもらえればと思います。

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というわけで、今年もアニメ、アメコミ、ミリタリー、特撮とジャンルをまたいでいろいろと前向きにやって行きたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。

 

 

ガルパン祭り 2017晩秋!

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約2ヶ月ぶりの更新となりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

12月9日の『ガールズ&パンツァー 最終章』の公開に向けて、再びガルパン熱が盛り上がっている中、またまた書籍関連でなかなかボリューミーな形で関わらせていただいたので、告知を兼ねたご報告をさせていただきます!

 

1冊目はこちら!

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マニアックなムック『ガルパン・アルティメット・ガイド』シリーズを発売している廣済堂書店さんから発売となった『不肖・秋山優花里の戦車映画講座』。

映画秘宝などで活躍中のミリタリームービーアナリストの青井邦夫さんを監修に迎えて、古今東西の「戦車の出てくる映画」を紹介しまくるというコンセプトの1冊です。

戦車=戦争映画と思われがちですが、戦車が登場する特撮映画、アクション映画、コメディ映画、テレビドラマなども網羅していて、その数はなんと228作品! それも、基本的には戦車のことを中心に書いてありますので、読み終わったら機械油の匂いに酔って、鋼鉄味のゲップが出るような特濃の内容となっております。とんでもなくマニアックです。

シャーマン戦車好きである杉山プロデューサー、月刊 軍事研究の副編集長である大久保義信さんをはじめとした豪華執筆陣に混ざって、石井も25本ほどレビューを担当しております。

担当作品は以下の通りです。

『フューリー』

戦略大作戦

オーガストウォーズ』

ガメラ 大怪獣空中決戦』

ガメラ2 レギオン襲来』

世界侵略:ロサンゼルス決戦

『ザ・フューリー/烈火の戦場』

『1941』

『エアボーン・ソルジャーズ』

『ハルク』

『エクスベンタブルズ2』

『バトル・オブ・バルジ』

ランボー3 怒りのアフガン』

ウォーキング・デッド

フルメタルジャケット

インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』

地獄の戦場コマンドス』

レバノン

トランスフォーマー

宇宙戦争

リーグ・オブ・レジェンド 時空を越えた戦い』

史上最大の作戦

ウォッチメン

ヒトラー 最後の12日間』

『アイアンマン』

得意分野であるアメコミ映画&アクション映画をメインに、アメリカ戦車関係もチョイスしているのが石井っぽい感じかと。

 

本の企画自体は年始の入院中の電話で聞いたのが最初で、その後担当が決まる前に、気になっていたけど観ていなかった戦車映画を観まくって、初夏頃に顔合わせを兼ねた企画会議に参加してから本格始動。本数が多いので、夏をまたいで、作品を観てはレビューを書きを繰り返した感じです。

まあ、自分でもボチボチ戦車に詳しいかな〜なんて思っていましたが、青井さんや杉山さんと話をしているとですね、まあ「オレなんて、おこがましくて戦車に詳しいなんて言えね〜」ってレベルの濃ゆい話が出まくりで、とてつもなくいい刺激になりました。また、自分が全然知らなかった興味深い戦車映画の存在を知り、作品を担当せずとも観ることができたのは大きな収穫です。

それから、映画において戦車はどんな象徴として登場し、どんな描かれ方をしているのかを改めて考えるいいきっかけにもなりました。

というわけで、かなりマニアックな本ではありますが、ぜひ手に取っていただければと。

 

そして、もう1冊がこちら!

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バンダイビジュアルさんがリリースしている『月刊戦車道』シリーズの別冊、『ガルパンマニアックス』です。

こちらは、その名の通りマニアックにガルパンを掘り下げる内容となっておりまして、石井は「ガールズ&パンツァーを支える人々」、「すっかりハマった大洗の人たち」、「大洗散歩」、「大洗史跡巡り」という、大洗関係をメインに担当させていただきました。

こちらは、事前打ち合わせと現地取材を合わせて、合計3回(うち2回は1泊2日)の大洗での現地取材をもとに構成させていただいております。1日最大4件のインタビューとなると、さすがに気力も体力も保たないので、一緒に編集に携わった中村公彦さん、岡島正晃くんの3人体制で取材しております。

 

インタビューは全部で11本、取材人数は誌面に出ていない方を含めると22人! その他、コメントをいただいた方の数字をいれると、自分が担当した箇所だけでもとんでもない人数が関わっておりまして、その数字から手間やこだわりを感じていただければと。

特に、大洗町のみなさんは、本当に真摯に本作りに協力していただき、ありがたい限りです。自分的には、実家がある水戸の隣である大洗町の取材ということで、聞き慣れた茨城訛りも含めて、ホーム感のある感じで取材させてもらえたのも良かったな思っています。

こちらも、11月18日のあんこう祭りにて発売されました。残念ながらバンダイビジュアルさんの通販申し込みは終了してしまっているので、やや入手困難気味ですが、大洗のガルパンギャラリーなどの店舗販売もありますので、見かけたら手に取っていただければと思います。

この2冊は、作業期間も長かったので、僕にとってのひと夏の思い出となっております。

 

その他、発売中の月刊DVD&ブルーレイでーた12月号でも、『ガルパン最終章』の作品紹介記事を担当しています。

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いろいろとガルパン関係の原稿を書いていますが、実は『最終章』に関するストーリーやキャラ紹介というオーソドックスな記事は初めてだったりw

一般誌なので、わりとオーソドックスな内容となっていますが、他の方が担当した杉山プロデューサーのインタビューも掲載されており、ちょっとだけ『最終章』に向けた話もしているので、そちらもぜひチェックしてみてください。

 

この他にも、まだ詳細を書けないんですが、『最終章』の公開に向けて、他の媒体などでも記事を書いていますので、そちらは告知タイミングがくればTwitterなどでお知らせします。

というわけで、ガルパンファンのみなさん、そして戦車好きの方々、よろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

映画秘宝セレクション『スタン・リーとの仕事』発売!

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いつもお世話になっている映画雑誌『映画秘宝』から発売されている映画を題材にした新書シリーズ『映画秘宝セレクション』から、『スタン・リーとの仕事』という本が発売されました。

 

この本は、NHKで放送中のアニメ『THE REFLECTION』の原案と監督を務める長濵博史による、アメコミ界のレジェンドであるスタン・リーとのお仕事についてまとめた1冊となっています。

長濵監督へのロングインタビューを中心に、日本でアメコミを普及するために尽力してきた小野耕世さんをはじめ、石川裕人さん、光岡三ツ子さん、岡本敦史さんが、てらさわホークさんがスタン・リーの人生、これまでの仕事、生み出してきたヒーローたちなどについてディープに書かれています。

そんな、アメコミファンならばマストリード的な内容の書籍にて、先述した方々と肩を並べるような感じで、共著者として1章分の原稿を書かせていただきました。担当したのは、「スタン・リーと日本の関わり」というパートです。

今回の『THE REFLECTION』をはじめ、スタン・リーは『機巧童子ウルティモ』や『HEROMAN』という日本のマンガやアニメに原作として携わっていて、それらがどのような作品であり、どのように成立したのかを解説しました。

自分が関わった書籍なので、あんまり褒めると手前味噌感はありますが、スタン・リーというレジェンドを通して、アメコミ界のクリエイティブな要素を知ることができ、さらに昨今のアメコミ映画への理解を深めるという意味では「この人たちしかいない!」という著者陣営になっていますので(そして、自分がそこに入っているのはちょっとおこがましいような、誇らしいような……)、アメコミファン、アメコミ映画ファンのみなさんに読んでいただければと思っております。

 

スタン・リーは、あの『スパイダーマン』や『アイアンマン』、『X-MEN』を生み出した生ける伝説とも言える方なので、個人的には大ファンなわけです。ご自身とは、2011年に行ったニューヨークコミコンの会場で1度すれ違い、「サイン会やるんだ〜」と見に行ったら長蛇の列で諦めたという経験がありました。
そんな中、昨年の12月に開催された「東京コミコン2016」にて、サイン会をやると聞いたのでチケットを購入。3時間ほど並んで生のスタンを近くで見て、サインをいただいてきました。

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映画でカメオ出演している姿からすると、実際にお会いするとやはりかなりのご高齢で「あんまり無理させるなよ〜」と思ってしまいましたが、いろいろと調べると94歳になってもまだまだクリエイティブな意欲を失わない姿勢は本当に素晴らしいなと。

 

というわけで、興味を持たれた方はぜひ、『スタン・リーの仕事』を手に取ってもらえればと嬉しいです。

 

 

 

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅴ 激突 ルウム会戦 』公開!

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機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のOVA化第5作目となる『機動戦士ガンダム THE ORIGIN  激突 ルウム会戦』が9月2日より、全国35館の劇場にて4週間の限定公開されます。

 

今回も、劇場とバンダイビジュアルクラブにて限定発売される「Blu-ray Disc collector's Edition」(初回限定生産)、Blu-ray(通常版)、DVD(通常版)に封入される特典関係の構成と執筆、そして音声特典であるオーディオコメンタリーの司会進行を担当させていただきました。

 

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封入特典は、Blu-ray Disc collector's Edition」のみで手に入る「絵コンテ&設定資料集」の設定資料集パート、Blu-ray(通常版)の初回特典にも封入される原作コミックスを使用した解説書、そしてBlu-rayとDVD共通のブックレットをすべて手掛けさせていただきました。

 

オーディオコメンタリーのAパートでは、安彦総監督、藤野貞義音響監督、アムロ役の古谷徹さん、カイ役の古川登志夫さん、ギレン役の銀河万丈さんによるトークを仕切らせていただいたんですが、いい加減取材慣れしているとは言え、レジェンドの方々が勢揃いするとなるとなかなかに緊張しました。

こちらは、安彦さんのこだわったシーンの解説、オリジナル版である『機動戦士ガンダム』から引き続き同じ役を演じている声優の方々のそれぞれのキャラクターに対する思い入れ、藤野さんによる音響演出の舞台裏などを語ってもらっています。

 

そして、ドズル役の三宅健太さん、ランバ役の喜山茂雄さん、ガイア役の一条和矢さん、オルテガ役の松田健一郎さん、マッシュ役の土屋トシヒデさん、谷口理プロデューサーが出演したBパートも担当しております。こちらは、『THE ORIGINⅣ』のコメンタリーでも好評だったガンダム好きの新キャストによる、モビルスーツ話などをメインとした内容になっていて、ファンならばキャストのみなさんにかなり共感しつつ、楽しめる内容となっています。

 

 

今回、本編の尺は80分オーバーと、ちょっとした劇場用映画と同じボリュームがあり、さらにカトキハジメさんがメカシーンの演出に加わっているので、メカファンも納得の仕上がりになっています。
絵コンテ集には、メインの安彦さんによる絵コンテに加え、カトキさんが担当された絵コンテパートも収録されていて、メカ演出へのこだわりなども知ることが出来るので、ファン必携ではないかと。

というわけで、ガンダムファンのみなさん、ぜひ劇場に足を運んで本編を楽しんでいただきつつ、ぜひその場でソフトの方も手に入れていただければと思います。