ガルパン祭り 2017晩秋!
約2ヶ月ぶりの更新となりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
12月9日の『ガールズ&パンツァー 最終章』の公開に向けて、再びガルパン熱が盛り上がっている中、またまた書籍関連でなかなかボリューミーな形で関わらせていただいたので、告知を兼ねたご報告をさせていただきます!
1冊目はこちら!
マニアックなムック『ガルパン・アルティメット・ガイド』シリーズを発売している廣済堂書店さんから発売となった『不肖・秋山優花里の戦車映画講座』。
映画秘宝などで活躍中のミリタリームービーアナリストの青井邦夫さんを監修に迎えて、古今東西の「戦車の出てくる映画」を紹介しまくるというコンセプトの1冊です。
戦車=戦争映画と思われがちですが、戦車が登場する特撮映画、アクション映画、コメディ映画、テレビドラマなども網羅していて、その数はなんと228作品! それも、基本的には戦車のことを中心に書いてありますので、読み終わったら機械油の匂いに酔って、鋼鉄味のゲップが出るような特濃の内容となっております。とんでもなくマニアックです。
シャーマン戦車好きである杉山プロデューサー、月刊 軍事研究の副編集長である大久保義信さんをはじめとした豪華執筆陣に混ざって、石井も25本ほどレビューを担当しております。
担当作品は以下の通りです。
『フューリー』
『戦略大作戦』
『オーガストウォーズ』
『ガメラ 大怪獣空中決戦』
『ザ・フューリー/烈火の戦場』
『1941』
『エアボーン・ソルジャーズ』
『ハルク』
『エクスベンタブルズ2』
『バトル・オブ・バルジ』
『ランボー3 怒りのアフガン』
『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』
『地獄の戦場コマンドス』
『レバノン』
『宇宙戦争』
『リーグ・オブ・レジェンド 時空を越えた戦い』
『史上最大の作戦』
『ウォッチメン』
『ヒトラー 最後の12日間』
『アイアンマン』
得意分野であるアメコミ映画&アクション映画をメインに、アメリカ戦車関係もチョイスしているのが石井っぽい感じかと。
本の企画自体は年始の入院中の電話で聞いたのが最初で、その後担当が決まる前に、気になっていたけど観ていなかった戦車映画を観まくって、初夏頃に顔合わせを兼ねた企画会議に参加してから本格始動。本数が多いので、夏をまたいで、作品を観てはレビューを書きを繰り返した感じです。
まあ、自分でもボチボチ戦車に詳しいかな〜なんて思っていましたが、青井さんや杉山さんと話をしているとですね、まあ「オレなんて、おこがましくて戦車に詳しいなんて言えね〜」ってレベルの濃ゆい話が出まくりで、とてつもなくいい刺激になりました。また、自分が全然知らなかった興味深い戦車映画の存在を知り、作品を担当せずとも観ることができたのは大きな収穫です。
それから、映画において戦車はどんな象徴として登場し、どんな描かれ方をしているのかを改めて考えるいいきっかけにもなりました。
というわけで、かなりマニアックな本ではありますが、ぜひ手に取っていただければと。
そして、もう1冊がこちら!
バンダイビジュアルさんがリリースしている『月刊戦車道』シリーズの別冊、『ガルパンマニアックス』です。
こちらは、その名の通りマニアックにガルパンを掘り下げる内容となっておりまして、石井は「ガールズ&パンツァーを支える人々」、「すっかりハマった大洗の人たち」、「大洗散歩」、「大洗史跡巡り」という、大洗関係をメインに担当させていただきました。
こちらは、事前打ち合わせと現地取材を合わせて、合計3回(うち2回は1泊2日)の大洗での現地取材をもとに構成させていただいております。1日最大4件のインタビューとなると、さすがに気力も体力も保たないので、一緒に編集に携わった中村公彦さん、岡島正晃くんの3人体制で取材しております。
インタビューは全部で11本、取材人数は誌面に出ていない方を含めると22人! その他、コメントをいただいた方の数字をいれると、自分が担当した箇所だけでもとんでもない人数が関わっておりまして、その数字から手間やこだわりを感じていただければと。
特に、大洗町のみなさんは、本当に真摯に本作りに協力していただき、ありがたい限りです。自分的には、実家がある水戸の隣である大洗町の取材ということで、聞き慣れた茨城訛りも含めて、ホーム感のある感じで取材させてもらえたのも良かったな思っています。
こちらも、11月18日のあんこう祭りにて発売されました。残念ながらバンダイビジュアルさんの通販申し込みは終了してしまっているので、やや入手困難気味ですが、大洗のガルパンギャラリーなどの店舗販売もありますので、見かけたら手に取っていただければと思います。
この2冊は、作業期間も長かったので、僕にとってのひと夏の思い出となっております。
その他、発売中の月刊DVD&ブルーレイでーた12月号でも、『ガルパン最終章』の作品紹介記事を担当しています。
いろいろとガルパン関係の原稿を書いていますが、実は『最終章』に関するストーリーやキャラ紹介というオーソドックスな記事は初めてだったりw
一般誌なので、わりとオーソドックスな内容となっていますが、他の方が担当した杉山プロデューサーのインタビューも掲載されており、ちょっとだけ『最終章』に向けた話もしているので、そちらもぜひチェックしてみてください。
この他にも、まだ詳細を書けないんですが、『最終章』の公開に向けて、他の媒体などでも記事を書いていますので、そちらは告知タイミングがくればTwitterなどでお知らせします。
というわけで、ガルパンファンのみなさん、そして戦車好きの方々、よろしくお願いいたします!
映画秘宝セレクション『スタン・リーとの仕事』発売!
いつもお世話になっている映画雑誌『映画秘宝』から発売されている映画を題材にした新書シリーズ『映画秘宝セレクション』から、『スタン・リーとの仕事』という本が発売されました。
この本は、NHKで放送中のアニメ『THE REFLECTION』の原案と監督を務める長濵博史による、アメコミ界のレジェンドであるスタン・リーとのお仕事についてまとめた1冊となっています。
長濵監督へのロングインタビューを中心に、日本でアメコミを普及するために尽力してきた小野耕世さんをはじめ、石川裕人さん、光岡三ツ子さん、岡本敦史さんが、てらさわホークさんがスタン・リーの人生、これまでの仕事、生み出してきたヒーローたちなどについてディープに書かれています。
そんな、アメコミファンならばマストリード的な内容の書籍にて、先述した方々と肩を並べるような感じで、共著者として1章分の原稿を書かせていただきました。担当したのは、「スタン・リーと日本の関わり」というパートです。
今回の『THE REFLECTION』をはじめ、スタン・リーは『機巧童子ウルティモ』や『HEROMAN』という日本のマンガやアニメに原作として携わっていて、それらがどのような作品であり、どのように成立したのかを解説しました。
自分が関わった書籍なので、あんまり褒めると手前味噌感はありますが、スタン・リーというレジェンドを通して、アメコミ界のクリエイティブな要素を知ることができ、さらに昨今のアメコミ映画への理解を深めるという意味では「この人たちしかいない!」という著者陣営になっていますので(そして、自分がそこに入っているのはちょっとおこがましいような、誇らしいような……)、アメコミファン、アメコミ映画ファンのみなさんに読んでいただければと思っております。
スタン・リーは、あの『スパイダーマン』や『アイアンマン』、『X-MEN』を生み出した生ける伝説とも言える方なので、個人的には大ファンなわけです。ご自身とは、2011年に行ったニューヨークコミコンの会場で1度すれ違い、「サイン会やるんだ〜」と見に行ったら長蛇の列で諦めたという経験がありました。
そんな中、昨年の12月に開催された「東京コミコン2016」にて、サイン会をやると聞いたのでチケットを購入。3時間ほど並んで生のスタンを近くで見て、サインをいただいてきました。
映画でカメオ出演している姿からすると、実際にお会いするとやはりかなりのご高齢で「あんまり無理させるなよ〜」と思ってしまいましたが、いろいろと調べると94歳になってもまだまだクリエイティブな意欲を失わない姿勢は本当に素晴らしいなと。
というわけで、興味を持たれた方はぜひ、『スタン・リーの仕事』を手に取ってもらえればと嬉しいです。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅴ 激突 ルウム会戦 』公開!
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のOVA化第5作目となる『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦』が9月2日より、全国35館の劇場にて4週間の限定公開されます。
今回も、劇場とバンダイビジュアルクラブにて限定発売される「Blu-ray Disc collector's Edition」(初回限定生産)、Blu-ray(通常版)、DVD(通常版)に封入される特典関係の構成と執筆、そして音声特典であるオーディオコメンタリーの司会進行を担当させていただきました。
封入特典は、Blu-ray Disc collector's Edition」のみで手に入る「絵コンテ&設定資料集」の設定資料集パート、Blu-ray(通常版)の初回特典にも封入される原作コミックスを使用した解説書、そしてBlu-rayとDVD共通のブックレットをすべて手掛けさせていただきました。
オーディオコメンタリーのAパートでは、安彦総監督、藤野貞義音響監督、アムロ役の古谷徹さん、カイ役の古川登志夫さん、ギレン役の銀河万丈さんによるトークを仕切らせていただいたんですが、いい加減取材慣れしているとは言え、レジェンドの方々が勢揃いするとなるとなかなかに緊張しました。
こちらは、安彦さんのこだわったシーンの解説、オリジナル版である『機動戦士ガンダム』から引き続き同じ役を演じている声優の方々のそれぞれのキャラクターに対する思い入れ、藤野さんによる音響演出の舞台裏などを語ってもらっています。
そして、ドズル役の三宅健太さん、ランバ役の喜山茂雄さん、ガイア役の一条和矢さん、オルテガ役の松田健一郎さん、マッシュ役の土屋トシヒデさん、谷口理プロデューサーが出演したBパートも担当しております。こちらは、『THE ORIGINⅣ』のコメンタリーでも好評だったガンダム好きの新キャストによる、モビルスーツ話などをメインとした内容になっていて、ファンならばキャストのみなさんにかなり共感しつつ、楽しめる内容となっています。
今回、本編の尺は80分オーバーと、ちょっとした劇場用映画と同じボリュームがあり、さらにカトキハジメさんがメカシーンの演出に加わっているので、メカファンも納得の仕上がりになっています。
絵コンテ集には、メインの安彦さんによる絵コンテに加え、カトキさんが担当された絵コンテパートも収録されていて、メカ演出へのこだわりなども知ることが出来るので、ファン必携ではないかと。
というわけで、ガンダムファンのみなさん、ぜひ劇場に足を運んで本編を楽しんでいただきつつ、ぜひその場でソフトの方も手に入れていただければと思います。
私的 アメコミ映像祭り2017[夏]
どうも、大変お久しぶりです。
気が付けば、昨年末にアップしてからすっかりブログの更新が滞っていました。
実は、新年早々ちょっとした病気を発症しまして3週間ほど入院。その後、数ヶ月後に治療の一貫でこれまたちょっとした手術をするために10日ほど入院するという状況がありまして。
その間もお仕事はしっかりとやっていたんですが、ブログまでは手が回らなかったという感じです。
というわけで、トータル約1ヶ月の入院を経て、とりあえず日常を取り戻したってことで、告知中心となるんですがブログを再開することにしました。
ということで、今月は映画『スパイダーマン:ホームカミング』、『ワンダーウーマン』の劇場公開、NETFLIXの『ザ・ディフェンダーズ』の配信開始、そしてアメコミ界のレジェンド、スタン・リーが原作を手掛ける『ザ・リフレクション』の放送とアメコミ関連が賑わっておりまして、今回はそのあたりのお仕事を告知させてください。
7月21日発売の『映画秘宝 9月号』では、冒頭の特集「『スパイダーマン:ホームカミング』究極読本!!」にて、トニー・スターク&最新アイアンマンアーマーに関しての原稿を担当しています。
そして、毎年恒例となった映画秘宝MOOK『アメコミ映画完全ガイド』の最新版にも参加。
こちらでは、『スパイダーマン:ホームカミング』特集にて、映画に登場した歴代のスパイダーマンスーツの変遷と解説、さらに『ザ・ディフェンダーズ』の原作寄りの解説、そして現代女傑辞典内では、「アベンジャーズの女たち」の原稿を担当しております。
そして、奇跡の復刊から早くも5冊めとなるハイパーホビーVol.05(徳間書店)では、『スパイダーマン:ホームカミング』、『ワンダーウーマン』、『ザ・ディフェンダーズ』、『ザ・リフレクション』の4作品の紹介を担当。
ちなみに、前号では『パワーレンジャー』関連記事と『ザ・リフレクション』の長濱監督インタビューなども担当しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
同じアメコミ関連ということで、これまでずっと邦訳アメコミレビューを書かせていただいているヴィレッジブックスのアメコミブログがリニューアルされました。
過去分のレビューは消えてしまいましたが、より見やすくなっているのでこちらからチェックしていただければと。
というわけで、引き続きよろしくお願いいたします!
クラッシャージョウBlu-ray BOX発売!
早いもので、2016年ももうお終いです……が、とりあえず2016年12月のお仕事報告です。
●クラッシャージョウBlu-ray BOX
12月14日に発売となった『クラッシャージョウBlu-ray BOX』にて、通常版封入のブックッレット(写真左下)と初回限定版に付属する書籍「クラッシャージョウクリエイションノート」(写真下段中央)の構成、取材、執筆を担当しました。
今年3月に発売されたムック『クラッシャージョウ デザイナーズノート』(SBクリエイティブ刊)に関わったという経緯もあって、お仕事の依頼を受けたわけですが、まさか1年に2回も思い出深い『クラッシャージョウ』という作品に関われるとは思ってもいませんでした。
Blu-ray BOXの目玉は、サンライズ初の完全新作として制作された劇場用作品であり、安彦良和初監督作品でもある劇場版『クラッシャージョウ』の4Kリマスターです。4Kリマスターのポテンシャルによって、最高の形でソフト化される本編に対して遜色のないよう、ブックレットと「クラッシャージョウクリエイションノート」も力をいれて作らせていただきました。
「クリエイションノート」では、先に発売された『デザイナーズノート』との姉妹版を目指し、2冊揃えれば現存する資料をほぼ網羅できるような形にしています。
「デザイナーズノート」に掲載できなかった、劇場版のデザイン用に描かれたキャラクターやメカのラフ画稿をはじめ、ムック本などでまとまった形で掲載されたことがないOVA2作の設定も網羅。
インタビューは、原作者の高千穂遙さん、劇場版監督の安彦良和さん、メカニカルデザインの河森正治さん、劇場版音楽の前田憲男さん、劇場版演出の鹿島典夫さん、OVA版スタッフとして関わった指田英司さんと富岡秀行さん、原田奈奈さんの8名にお話を伺っています。
進行的には『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅳ 運命の前夜』の劇場版パンフレットと同時期ということもあって、結構大変な状況だったのですが、それでも自分を含めたファンが納得できるものをと思い作らせていただきました。
作品ファンの方は、ぜひ初回限定版を手に持ってもらえればと思います。
というわけで、小学生から大ファンの作品に関われたということで職権乱用させていただきました。高千穂さんと安彦さんそれぞれに「デザイナーズノート」にサインを頂いちゃいました。いや、もう家宝であることは間違いないですw
●『CYBORG 009 CALL OF JUSTICE THE COMPLETE』(KADOKAWA)
12月9日発売のムック本『CYBORG 009 CALL OF JUSTICE THE COMPLETE』にもライターとして参加しました。
こちらでは、ゼロゼロナンバーサイボーグをはじめとしたキャラクター紹介と脚本家チームのインタビューを担当しています。
原作の『サイボーグ009』は大好き過ぎる作品なので、前回の『009 RE:CYBORG』のムック本に続いて参加できたのはすごく嬉しかったです。
今作は、原作リスペクト感をすごく大事にしつつ、完全オリジナルのストーリー展開をしていて、内容も気に入っているので、NETFULIXでの配信と合わせてムック本も手に取ってもらえると嬉しいです。
●キネマ旬報 2017年1月上旬号 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』安彦良和インタビュー
キネマ旬報1月上旬号の巻頭特集『ローグ・ワン:スター・ウォーズ・ストーリー』の記事内で、安彦良和さんに「スター・ウォーズから受けた影響」をテーマにインタビューをさせてもらいました。
公開当時に安彦さんが感動したポイントや周囲のクリエイターの反応、それらが『機動戦士ガンダム』をはじめとした安彦さんの担当したアニメにどういう影響を与えたかなどの話を伺いました。
●映画秘宝2月号 『ゼイラム』『ゼイラム2』『牙狼〈GARO〉』初HDリマスターBlu-ray発売記念対談! 雨宮慶太(原作、監督)VS 竹谷隆之(特殊造形)
ゼイラム』、『ゼイラム2』、『牙狼〈GARO〉』のHDリマスターBD発売を記念した雨宮慶太監督と竹谷隆之さんの対談記事を担当しております。
長年のお付き合いで、それこそ漫才コンビのような楽しげなやりとりを可能な限り再現すべく原稿を書かせてもらいました。
ちなみに、雨宮さんも竹谷さんもとーっても取材縁がある方で、これまでにも何回も取材させていただいているので、今回の取材もすごくやりやすい&楽しかったです。
掲載はモノクロページで、かな〜り後ろの方なので見逃さないでいただければとw
●機動戦記ガンダム THE ORIGIN 公式サイト
レギュラーで担当している関係者リレーインタビューでは、主題歌を担当している森口博子さん、キシリア・ザビ役の渡辺明乃さんに話を伺っています。
森口博子さんのガンダム主題歌にかける熱い思いはなかなか興味深かったです。
●魂WEB S.H.Figuarts スタッフブログ
最近は、S.H.Figuartsのスタッフブログのアメコミ関連アイテムの記事作成の際には、内容に関していろいろとお手伝いさせていただいております。
こちらのサイトでも、S.H.Figuartsのアメコミ系アイテムのこだわりはいろいろと楽しませていただきました。
……というわけで、この他にもヴィレッジブックスのアメコミサイトでのアメコミレビューなどもアップしております。
今年1年を振り返ってみると、『クラッシャージョウ』関連商品に関わったということもあって、昨年以上に安彦良和さんとご一緒する機会が多かったです。
子供の頃に憧れた作家の方とこんなにたくさんお仕事できるのは、本当に光栄なことですし、まだまだ衰え知らずのパワーにはいい影響を受けまくれたのはとても良かったです。来年も、まだまだ安彦さんとはお会いする機会が多そうなので、貴重な体験を噛みしめてお仕事できればと思います。
また、劇場版『ガールズ&パンツァー』、『シン・ゴジラ』といった話題作関連のお仕事、アメコミ映画関係のお仕事も多く、バラエティに富んだ仕事ができたのも印象深いです。
それから、サンライズが新たに立ち上げたサイト「矢立文庫」にて、機動戦士ガンダムの外伝である『アナハイム・ラボラトリー・ログ』の連載もスタートしております。
こちらでは、アナハイム・エレクトロニクス社に関する歴史の影に埋もれた機体の再検証的なストーリーと機体解説を担当させていただいております。
漫画原作以来の、久しぶりのクリエイティブ系のお仕事をまたやれたというのも嬉しいですね。
そんなわけで、来年もまたいろいろと新しいことにチャレンジして行きたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅳ 運命の前夜 公開!
気が付けば、約3ヶ月ほど放置していました。
夏から秋にかけて、わりと過密スケジュールで仕事をしておりまして、更新が滞っておりました。
というわけで、今回もお仕事告知となります。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅳ 運命の前夜 Blu-ray collector's Edition』(バンダイビジュアル)
11月19日よりイベント上映されている『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅳ 運命の前夜』。
今回も劇場にて先行販売&バンダイビジュアルクラブにて限定発売される「Blu-ray collector's Edition」の封入物関連の構成・執筆を行っています。
またまたオフィシャルの告知画像をお借りして紹介すると、ブックレット(⑧)、絵コンテ集内設定解説(②)、ドラフトブック(⑦)の構成・執筆を担当しました。
バンダイビジュアルクラブでは現在予約受付中で11月26日発売となります。通常版のBlu-rayとDVDは12月9日発売になります。
また、Blu-rayの音声特典となるオーディオコメンタリーは、今回は2本収録さており、2本両方の進行を担当しております。
1本目は安彦良和総監督、脚本の隅沢克之さん、シャア役の池田秀一さん、ララァ役の早見沙織さんが参加。
2本目はランバ・ラル役の喜山茂雄さん、ガイヤ役の一条和矢さん、オルテガ役の松田健一郎さん、マッシュ役の土屋トシヒデさん、プロデューサーの谷口理さんが参加しております。
とても安彦さんのコメントを中心にストーリーの中身を紐解く1本目と、荒くれ男による大騒ぎトークとなる2本目はコントラストの違いが楽しめるのではないかと思います。
そして、まだ見本誌をいただいていないのですが、劇場用パンフレットにて、池田秀一さん、早見沙織さん、森口博子さん、CGディレクターの井上さんのインタビューも担当しています。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN展』
THE ORIGIN関係ではもうひとつ、東京では8月に展示が行われ、現在は11月3日から12月26日まで名古屋のテレピアホールにて開催中の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN展』の展示解説用パネルの原稿も担当させてもらっています。
お近くの方はぜひチェックしてみてください。
その他もいくつかお仕事をしているのですが、雑誌などは発売日から時間が経ってしまているのもあるので、主な単行本仕事を2つ告知しておきます。
「古谷徹 50TH ANNIVERSARY THANKS!-感謝-」(KADOKAWA)
今年で声優活動50周年を迎えた古谷徹さんの記念ムック「THANKS!-感謝-」の構成・取材・執筆を担当しています。
現在、ファンサービスとして全国のアニメイトを巡回して無料サイン会を行っている古谷さんのイベント会場にて入手可能です。(アニメイト限定販売商品になります)
古谷さんのプライベート写真や関係者からのお祝いコメント、影山ヒロノブさんとの対談などが掲載されています。
『アメコミフロントライン』(河出書房新社/出版ワークス)
もう1冊は、アメコミ系の編集・ライターをされている柳 亨英さん編のアメコミガイド本『アメコミフロントライン』(河出書房新社/出版ワークス)。この本では、僕のアメコミ師匠であるアメコミ番長石川裕人さんと一緒に原作の『X-MEN』シリーズについて語っています。
本としては、アメコミに詳しい方々が、アメコミの愉しみ方などを語っていて、アメコミ入門的な側面もある1冊になっていますので、アメコミ初心者の方はチェックしてみると面白いかと思います。
12月はまた大きい仕事があるので、今度はちゃんと告知します!
『シン・ゴジラ』公開!
『シン・ゴジラ』公開されました!
今回、お仕事の関係でいわゆる「ラッシュ試写」というヤツでひと足先に鑑賞させていただいていたので、一般公開が盛り上がる中では、わりと冷静です。
ただ、祭りに乗れていない感はちょっと寂しくもあり……という感じです。
といわけで、今回関わった『シン・ゴジラ』関係のお仕事を紹介していきます。
まずは、7月21日発売となった「映画秘宝9月号」(洋泉社)。
こちらでは、ゴジラキャラクターデザインの竹谷隆之さんのコメントをまとめさせていただきました。
そして、7月27日に発売となった、『特撮秘宝 Vol.4』(洋泉社)では竹谷隆之さんのインタビュー記事を担当しています。
……ご承知かと思いますが、映画秘宝のコメントと特撮秘宝のインタビューは、同日に話を聞かせていただいたものを、別々にまとめております。
竹谷隆之さんは、特撮関係の造形クリエイターとして、フィギュア系の造形家として活躍されていて、自分もそのあたりのフィールドでお仕事させていただいている関係で、10回くらいインタビュー取材をさせていただいておりまして。
今回もご縁があって、またまたお話を聞かせてもらうことができました。
当日は、目の前に2号雛形と呼ばれる塗装されたゴジラの雛形を前にして話を聞かせてもらい、生の迫力を感じながらのインタビューはすごく刺激的でした。
雛形の格好良さに惚れたものの、さすがにセブンイレブン限定のソフビには手を出せないので、海洋堂さんからはぜひスケールダウンして買いやすいサイズのものを出して欲しいものですw
そして、7月27日発売となった『シン・ゴジラWalker』(KADOKAWA)にも参加しております。こちらでは、「ネタバレ寸止め!? 『シン・ゴジラ』を語る」というコーナーにて、自衛隊=ミリタリー的な視点でレビューを書かせていただきました。
いろいろと語るべき角度がある映画ですが、総論は他の映画ライターの方が語ると思っていたので、そういう方々が触れない部分で語っております。
何度か陸上自衛隊の総合火力演習を見学させてもらったり、ちょっと前に「集団的自衛権」に関する本に関わらせていただいた際に調べたことなどを踏まえて、国防という面でも考えさせられる部分が多かったということもあり、視点をひとつに絞る形で書いています。
というわけで、そんなにボリューミーではないですが、お仕事として『シン・ゴジラ』に触らせていただき、ちょっと嬉しかったです。
……というわけで、仕事ではこんな感じですが、それ以外に『シン・ゴジラ』には関わっておりまして。
気が付けば、もう1年前になるのですが、昨年の夏に2度ほどエキストラ撮影に参加していたんですね。
1度目は、東宝撮影所で行われたデジタルエキストラ。詳細に関しては伏せますが、要はデジタル素材となる撮影のためにエキストラ参加しました。
そのため、いわゆる「ゴジラだ! 逃げろ!」的な撮影ではなかったです。
それだけでは、さすがにちょっと物足りない……ってことで、実際に「逃げろ〜!」とやるエキストラにも参加してきました。
劇中のシーン的には、夜間の地下鉄への避難シーンです。住民が避難しようとしながらも、クルマは渋滞で動かず。すると、ゴジラが来ているのでクルマを放棄して地下鉄に避難しなくてはならない……というシチュエーションの撮影です。
渋滞したクルマの列を作らなくちゃならないということで、クルマと共に家族で参加してきたわけです。
フロントガラスに貼られているのが、「撮影への参加許可得てますよ」的な許可証です。
撮影時は夜間シーンなので、巨大な投光器を設置していました。
ちなみに、撮影場所に移動する途中に道端を歩く樋口真嗣監督を目撃しました。
午後から準備が始まり、実際に撮影が終わったのは夜8時近く。その感、3度ほど走って避難するシーンを撮影し、さらにクルマを捨ててトボトボで避難所に向かう避難民的なシーンを2回ほど演技しました。
実際の劇中では、暗いというのといわゆる逃げる人の顔を映すような撮り方をしていないということもあって、映っているかどうかは判別できず(笑)。
娘と甥っ子は、こういう撮影を目の当たりにするのは始めてだったと思うので、いい思い出になっているといいのですが。
ちなみに、娘が生まれる前には、夫婦で『ガメラ3 イリス覚醒』でも渋谷の襲撃シーンで逃げ惑うシーンにエキストラで参加しています。
こちらが、エキストラ参加の記念品。このほかにトートバッグと緑色のステンレスボトルがあるんですが、すぐに出て来なかったので、とりあえずこれだけで。
エキストラ参加に関しては、タイミングがあればどこかで記事に……なんて思っていたんですが、そういう場もなさそうなので、このブログで紹介させてもらいました。
てなわけで、仕事以外にも、実際に撮影に参加したということもあり、『シン・ゴジラ』個人的にはちょっと思い入れのある1本になっています。
そして、『ガメラ3』に続いて、エキストラ参加した映画が面白く仕上がって、すご〜く良かったなと思っています。