竹谷隆之の仕事展
現在、アーツ千代田3331にて、天才造形家の竹谷隆之氏の造型物を一同に集めた『竹谷隆之氏の仕事展』が好評開催中です。
竹谷隆之さんには、海洋堂関連の造型物に関するインタビュー、特撮番組『牙狼〈GARO〉』の造型について、その他竹谷さんの今までの造形師としてのお仕事についてなど、かなりの回数の取材をさせていただいてます。
そんな縁もありまして、今回『竹谷隆之の仕事展』の一般開催の前日に行われた内覧会にお邪魔させていただきました。
元小学校の校舎を展示スペースにした会場が、竹谷さんの作品展にマッチしてます。
竹谷さんの造型物は、いろんなイベントで少しずつ展示されていましたが、ここまで一同に集まったのは13年ぶり。竹谷ワールドをじっくり堪能するいいチャンスと言えます。
会場はなんと、写真撮影OK。ということで、バンバン撮影してきました。
もちろん、全部を載せると大変なことになるので、個人的に気に入ったものをチョイスして紹介します。
会場の展示はこんな感じ。通路が広めにとってあるので、大きい造型の多い竹谷さんの作品を引いた状態で観れるのはいいです。
版権ものも多数展示してあったんですが、個人的にはオリジナルの造型物、それもシチュエーションを描写している『漁師の角度』関係に引き込まれました。
僕自身は、竹谷さんの仕事場に何度もお邪魔しているので作品を生で観させてもらう機会は多かったんですが、仕事場で観るのと展示スペースで観るのではやはり全然印象が違いました。
ちゃんと「鑑賞してもらう」ということを前提にすると、途端に見栄えが変わりますね。
お気に入りなのは、『漁師の角度 完全増補改訂版』の表紙を飾る第八十八恵比寿丸。
『漁師の角度』の再構成にあたっての完全新規造形物なんだけど、カネヒサ爺さんだけで30cmサイズなわけだから全長は当然ながら2m近いサイズ。離れて観ても、近づいて観てもその存在感に圧倒されます。
こちらは、第56大黒丸の出港シーン。フィギュアサイズは1/35スケールだけど、船体の高さは70cmオーバーくらいかな? 単行本では見えない部分の作り込みも素晴らしい! 勢いも含めてヴィネットというかジオラマの完成度やレイアウトがたまりません。
こちらは蝦名商店のジオラマ。異世界のお店感の凄さったらないです。細かいパーツや魚などの生もの、怪物の死骸も含めて質感やら表現やら含めていつまでも見入ってしまいましたね〜。
こちらは映画祭ポスター用の造型なんだけど、ドラゴンの上の監督?(カメラマン?)の造型の細かさとか、普通にキットとして欲しいくらい。
今回の『竹谷隆之の仕事展』のメインビジュアルに使用されている、作りおろしの造型物ももちろん展示。これに関してはメイキング映像を会場で観ることができるので、驚きが何倍にもなります。
てな感じの造型物がなんと80点オーバー、さらには竹谷さんのデザイン画なども展示してあって、なかなか見応えのある展示会になっているのでぜひ足を運んでみてください。
そして、会場では当然ながら限定グッズも発売中。
あれだけの造型を観ちゃったら、当然ながらそのテンションを持ち帰りたいですよね。
そんな気持ちに応えるようなアイテムがこちら!
竹谷さんの原型をそのままポリストーンフィギュア化した『漁師の角度フィギュア』。
製作は海洋堂さんです。
何度でも手に取って、眺め回せる竹谷造形。たまらんです。
全6種売られていて、当然ながら全種欲しかったんですが経済的な理由から2体のみゲット。
これこそ、こうした展示会での重要なお土産だと改めて思いましたね。
てなわけで、個人的には会期中にもう1回くらい行きたいレベルの展示会でした。
オススメです!
●今月のお仕事
今回は、『竹谷隆之の仕事展』に向けた竹谷隆之さんのインタビューを担当。
図録には載っていない、『漁師の角度』に関する裏話とかが楽しめます。
その他、『海洋堂フィギュアワールド』や『静岡ホビーショー』のレポートなんかもやってます。
ガンダムエース7月号(角川書店)
連載の『三倍速く! シャアが行く! 池田秀一のガンダム人間探訪記』では、大先輩の氷川竜介さんがゲストでいらっしゃって、池田さんと当時のガンダム話で花を咲かせてます。
MG RX-78-2ガンダムVer.3.0 プロモーション協力
静岡ホビーショーで発表となった『MGガンダムVer.3.0』のプロモーション用のパネルやリリース資料などで一部原稿を書かせてもらっています。
http://bandai-hobby.net/site/mg_evolution/index.html