機奇械怪@BLOG

フリーライター・石井誠のブログです

お仕事備忘録:2020.04

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前回は3月上旬にアップしたので、今回はわりと時間を空けずのブログアップですが、自粛期間中、みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?

 

僕のようなライターは、インタビューやイベント取材がメインなのですが、いろんな「来たかもしれない」案件が無くなり、なかなか厳しい状況を迎えております。

一部、取材などをしなくてもいいコラムやレビュー的なお仕事や編集的なお仕事もいただいておりますが、平常時にくらべるとやはり案件数自体が減っておりますので、これから先はかなり不安な状況が続きそうです。

 

そんな中ですが、個人的にはかなり大きい案件に関わったので、備忘録として書いておこうかと思います。

 

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 豪華設定資料集

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オフィシャルサイト、劇場版パンフ、Blu-rayのブックレット&特典をはじめ、6年間にわたってお付き合いしてきたOVA機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のお仕事の集大成となる『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 豪華設定資料集』が3月に発売されました。

 

一般書店には出回らない本で、2分冊の合計500ページ以上にわたって『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の資料を余すことなく掲載した1冊となっております。

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石井はカラー関係の資料集となる「Ⅰ」の資料整理、構成、新規分の原稿、特別対談の取材&執筆を担当しました。

膨大な量の資料を見やすい&理解しやすいように分類し、どのように配置すべきかという整理と誌面構成などは、かかりきりではないですが数ヶ月を要しています。

また、劇場用パンフレットに掲載した作品解説を全面的に改稿し、安彦良和総監督と西村博之総作画監督の対談を新規におこない、大ボリュームにて掲載しております。

個人的にはOVAに関わる安彦さんのイラスト集としての部分も意図して構成もしてありますし、通常では出回らない版権絵なども掲載されているという点ではかなり貴重な資料本になったのではないかと思います。

作品としては関わりが深く、思い入れも詰まっているので、最後のひと段落としてこの本に関わることができたのは本当に嬉しいですね。

現在は入手困難ですが、ファンの方ならぜひ手に入れて損のない1冊になったと思っております。

 

AKIRA 4Kリマスターセット

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劇場公開30周年を記念して、4Kリマスター化され、4月24日に発売となった『AKIRA』のパッケージ関係にも大きく関わらせていただきました。

個人的にはずーっと好きな作品であり、4Kリマスター化が発表された時点では「これは買わねば」と思っていたのですが、光栄にもお仕事のお声がけをいただけた際には本当に「小躍り」して喜んだほどです。

仕事の依頼がある前日に、たまたまNETFLIXで配信されているのを見つけて10年ぶりくらいに鑑賞し直したのを見計らったような依頼だったので「呼ばれたのかも」と思いました。

今回は、テレビ特番やウェブ記事、ブックレットに掲載するための金田役の岩田光央さん、鉄雄役の佐々木望さん、ケイ役の小山茉美さん、甲斐役の草尾毅さん、音響監督の明田川進さんの5人の座談会の進行を担当。
(特番では、進行の声が聞こえないように編集してありましたが、映像特典では一瞬だけ声が入っているらしいです)

媒体関係やブックレットに掲載する座談会の原稿の執筆しました。

AKIRA』はこれまであまりキャストにスポットが当たることが無く、メインキャストがこうして集まることも無かったということで、座談会は大いに盛り上がりました。

こうした機会に関わることも今後は無いだろうということで、職権乱用でその場でみなさんに当時の劇場パンフレットにサインをお願いしました。

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もうこのパンフレットは家宝として大事に取っておきます。

その他、パッケージ用ブックレットの編集&構成、巻末年表作成なども担当しました。

今回の仕事にあたっては、実は30年前に購入していたある本が密かに役立ったので載せておきます。

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HOT-DOG PRESS増刊(1988年7月24日号)「AKIRA ワールド」です。

なぜか当時ちゃんとしたアニメムック本は発売されておらず、これが唯一のムック本だったようです。
中綴じ雑誌の体裁のため、かなりボロボロですがこれも持っていて良かったです。

座談会の際にも参加したみなさんに見てもらって、場の和ませに役立ちました。

 

というわけで、個人的にはとても印象に残る2つの仕事が成果となった春なのですが、こんな状況になってしまっているのはとても残念です。

早くみんなが気軽に出かけられるような状況になることを祈っております。
またコロナに罹患されてしまった方にお見舞いを申しあげると共に、元気に復帰できるよう祈念しております。