機奇械怪@BLOG

フリーライター・石井誠のブログです

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅵ 誕生 赤い彗星』公開!

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機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のOVA第6作目となる『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅵ 誕生 赤い彗星 』が、5月5日より全国35館にて4週間限定で上映がスタートしました。

今回も、これまでと同様に公開劇場とバンダイビジュアルクラブにて限定発売される「Blu-ray collector's Edition」(初回限定生産)、Blu-ray(通常版)、DVD(通常版)に封入される特典関係の構成と執筆、そして音声特典であるオーディオコメンタリーの司会進行を担当させていただきました。

p-bandai.jp

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オーディオコメンタリーのAパートは、総監督の安彦良和さん、音響監督の藤野貞義さんに加え、セイラ役の潘めぐみさん、キシリア役の渡辺明乃さん、フラウ役の福圓美里さん、ハロ役の新井里美さんという女性キャストが参加。女性視点から『THE ORIGIN』という作品をどう楽しんでもらっているのかをメインに語っていただきました。

オーディコメンタリーのBパートでは、ドズル役の三宅健太さん、ランバ・ラル役の喜山茂雄さん、ガイア役の一条和也さん、オルテガ役の松田健一郎さん、マッシュ役の土屋トシヒデさん、プロデューサーの谷口理さんの6人が参加。ランバ・ラルは本編には登場していませんが、喜山さんも特別参戦しております。こちらは、第4話以降お馴染みとなったメンツで、ガンダム好きのキャスト陣によるなかなか濃いめのトークを展開しておりまして、Aパートとはまた違った角度で楽しんでいただけるかと思います。

 

すでに発表されているとおり、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のアニメプロジェクトはこの第6話をもって完結します。僕自身は、オフィシャルサイトでの安彦さんによるコメントのまとめを担当したのを皮切りに、「関係者リレーインタビュー」などを含め、2014年から約5年にわたってテキスト関連で多数のお仕事に関わらせていただきました。

オーディオコメンタリーや東京国際映画祭での司会、『THE ORIGIN展』の展示パネル制作など、これまで手掛けたことがない仕事をいくつも経験させていただきました。また、継続したテキスト作成の参考という形で、制作会議に参加させてもらったり、作画スタジオ、CGスタジオの様子を見せてもらうなど、これまで外側からしか見ることができなかったアニメの現場をちょっと踏み込んで味わうことで、自分が外側から関わっているアニメ制作に関しては、より深い理解をすることができました。

また、子供の頃から憧れていた安彦良和さんには何度となく『THE ORIGIN』という作品に関するインタビューをさせていただき、25年ぶりのアニメに関わる姿を間近で見せていただけたことは、ある意味信じられない体験でしたし、これほど運に恵まれたと思うこともありませんでした。そして、そこから派生する形で『クラッシャージョウ』をはじめとする安彦さんの関わる他の案件でもお仕事ができたりと、『THE ORIGIN』に関わったことによって、自分的には確実に大きいステップを登らせていただいた作品になりました。

まだ『THE ORIGIN』のアニメに関連する仕事は、今後派生する案件も含めていくつか残っているのですが、やはり最終巻となる第6話のソフトの発売は、大きな区切りにもなったので、終わってしまうことに関しては、寂しさも大きいです。

そして、あくまで個人的には、やはり続きである『THE ORIGIN』の一年戦争本編にあたる部分も、これまで描かれた過去編と同様の形で見たい……という思いが強くあります。安彦さん自身の手で、漫画からアニメという形で内容を精査して語り直された要素は、その後の物語をアニメ化した際には必ず影響として現れるはずですし、その新たな解釈が伴った一年戦争本編部分は、完結している漫画とは異なる、別の意味で魅力的なものになるのではないかと思っています。

第6話の盛り上がり次第では、その後に繋がるかもしれない。他の作品に比べて、濃く関わらせてもらったからこそ、その希望は捨てたくありません。ですから、続きを見たいと思っているファンのみなさんは、ぜひ劇場に足を運んでいただき、ソフトを手にとって貰えればと思います。また、僕自身も、残された『THE ORIGIN』関連の仕事には力を注いで、少しでもその実現に手を貸せればとも思っております。

というわけで、みなさん『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅵ 誕生 赤い彗星 』の応援をよろしくお願いいたします!